DISTILLERY 蒸留所紹介
合資会社光武酒造場は、佐賀県鹿島市にある、元禄元年(1688年)創業の歴史ある酒蔵です。「伝統の中からの革新」を合言葉に、昔からの酒造りの伝統を守りながらも、製品の品質向上に絶え間ない努力を続けています。
合資会社光武酒造場の特徴
* 長い歴史と伝統: 元禄元年創業という長い歴史を持ち、伝統的な酒造りの技術を受け継いでいます。特に日本酒の麹造りでは、機械ではなく昔ながらの「箱麹」と呼ばれる方法を用いるなど、手造りにこだわっています。
* 「酒造りは人づくり」の企業理念: 社員一人一人の成長が企業の成長に繋がるという考えのもと、人材育成にも力を入れています。「光武学校」と呼ばれるほど、多くの杜氏を輩出してきた実績もあります。
* 良質な水へのこだわり: 佐賀県と長崎県の県境に位置する多良山系の良質な伏流水を、原料の洗米から割り水まですべての工程で使用しています。この伏流水は「水源の森百選」にも指定されるほどの名水です。
* 多様な製品展開: 日本酒(「光武」「肥前浜宿」など)だけでなく、北部九州で初めて芋焼酎を製造しヒットさせた「魔界への誘い」をはじめ、麦焼酎、リキュール、ジン、スピリッツなど、幅広い種類の酒類を製造しています。
* 品質へのこだわりと受賞歴: 各種酒類コンクールで数多くの賞を受賞しており、その品質の高さが評価されています。
* 地域との連携と観光酒蔵: 観光酒蔵「肥前屋」として年間を通して見学客を受け入れており、試飲や利き酒を楽しめる場を提供しています。また、地元佐賀県産の酒米や食用米の使用にも積極的で、地域に根ざした酒造りを行っています。人気漫画作品などとのコラボレーションも積極的に行い、新しい試みにも挑戦しています。
* 「芳醇だが、後キレの良い爽やかな味わい」: 光武酒造場の酒は、一般的に「芳醇だが、後キレの良い爽やかな味わい」が特徴とされています。
光武酒造場の蒸留所の特徴
光武酒造場は、日本酒だけでなく焼酎やジンなどの蒸留酒も製造しています。
* 焼酎製造の歴史と主力商品: 20年ほど前から焼酎製造を手掛けており、特に芋焼酎「魔界への誘い」は同社の代表的な商品の一つです。
* 芋焼酎の蒸留方法と風味: 「魔界への誘い」では、黒麹特有の香りとまろやかな味わいが特徴とされています。また、麦焼酎では、地元佐賀県産の麦を100%使用し、もろみの長期低温発酵と減圧蒸留で、フルーティーな香りと爽やかなのどごしを実現しています。
* ジンの製造: 近年ではクラフトジン「XYGIN」も製造しており、ブルガリア産の高品質のローズや、スモークジュニパーベリーなど、ユニークなボタニカルを使用し、複雑で個性的な風味のジンを造っています。蒸留方法は常圧蒸留が用いられています。
* 無濾過の焼酎: 一部の麦焼酎では、常圧で蒸留し、無濾過の状態で寝かせるという贅沢な製法を取り入れ、濃厚かつまろやかな甘みととろみ感のある味わいを実現しています。
このように、光武酒造場は伝統を大切にしつつも、常に新しい挑戦を続ける革新的な酒蔵であり、その蒸留所では多様な蒸留方法や原料を駆使して、様々な個性を持つ蒸留酒を生み出しています。
蒸留所名 | 合資会社光武酒造場 |
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本坊酒造株式会社は、1872年(明治5年)に創業した鹿児島県に本社を置く総合酒類メーカーです。焼酎造りを原点としつつも、ワインやウイスキーなど洋酒の製造も手掛けており、多角的な事業展開を行っています。「地域文化の継承と革新」を理念に掲げ、それぞれの土地の風土を生かした酒造りを展開しています。
本坊酒造株式会社の全体的な特徴
* 長い歴史と幅広い事業: 明治初期の創業以来、150年以上にわたり酒造りに携わってきました。焼酎、ウイスキー、ワイン、リキュール、スピリッツなど、非常に幅広い酒類を製造・販売しています。
* 「マルスウイスキー」のパイオニア: 戦後すぐにウイスキー造りにも着手し、「マルスウイスキー」ブランドを確立しました。一度は蒸留所が休眠状態になった時期もありますが、その後のウイスキーブームの盛り上がりとともに再稼働・拡張を行い、日本のウイスキー文化に大きく貢献しています。
* 複数の酒造拠点を保有: 鹿児島県に複数の焼酎蔵(本社工場、津貫、知覧、屋久島)を持つほか、長野県にウイスキー蒸溜所(マルス信州蒸溜所)、山梨県にワイナリー(マルス山梨ワイナリー、マルス穂坂ワイナリー)を構え、それぞれの土地の特性を活かした酒造りを行っています。
* 地域貢献と観光事業: 各地の蒸溜所やワイナリーでは見学を受け入れており、観光事業にも力を入れています。地域に根差した企業活動を重視しています。
* 品質へのこだわりと受賞歴: 各種品評会で数多くの賞を受賞しており、特に「マルスウイスキー」は世界的なウイスキーコンペティションでも高い評価を得ています。
本坊酒造の蒸留所の特徴
本坊酒造は主に2つのウイスキー蒸留所を運営しており、それぞれ異なる気候風土のもとで個性的なウイスキーを製造しています。
* マルス信州蒸溜所(長野県上伊那郡宮田村)
* 特徴的な立地と気候: 長野県の中央アルプス駒ヶ岳山麓、標高798mという標高の高い冷涼な環境に位置しています。この冷涼な気候は、ウイスキーの熟成をゆっくりと進ませ、長期熟成に適したウイスキー造りを可能にします。また、周辺が森であるため霧が発生しやすく、高い湿度も特徴で、ウイスキーが熟成中に蒸発する「エンジェルズシェア」が比較的少ないとされています。
* 良質な水: 中央アルプスから流れ出る清らかな伏流水を仕込み水に使用しています。
* 多様な発酵槽: ステンレス製と木製の発酵槽の両方を使用しています。ステンレス製は温度調整がしやすく手入れが容易な一方、木製は保温性が高く、木に由来する乳酸菌の働きによってウイスキーに独特の風味を与えると言われています。
* 設備更新: 2020年には蒸留設備や原酒貯蔵庫が新築され、見学コースもリニューアルされるなど、最新の設備も導入されています。
* 主な製品: 「シングルモルト駒ヶ岳」をはじめとするシングルモルトウイスキーや、「マルスウイスキー 信州」などのブレンデッドウイスキーを製造しています。
* マルス津貫蒸溜所(鹿児島県南さつま市)
* 本坊酒造発祥の地: 本坊酒造の創業の地であり、古くから焼酎造りが盛んに行われてきた歴史ある場所です。2016年にウイスキー蒸留所として開設されました。
* 温暖な気候と盆地特有の寒暖差: 薩摩半島の南部に位置し、年間を通して温暖な気候ですが、地形が盆地状であるため、冬の寒さは厳しく、この寒暖差がウイスキーの熟成に大きな影響を与えます。
* 良質な水: 蔵多山山系の良質な湧水を使用しています。
* ワームタブによる冷却: 伝統的な冷却方法であるワームタブ(蛇管冷却器)を採用しており、これがウイスキーの酒質に影響を与えているとされています。
* 石蔵樽貯蔵庫: 温暖な気候下での熟成環境として、石蔵の樽貯蔵庫を利用しています。
* 主な製品: 「シングルモルト津貫」をはじめとするウイスキーのほか、ジンなどのスピリッツも製造しています。
本坊酒造は、これらの異なる気候条件を持つ2つの蒸留所を使い分けることで、多様な風味を持つウイスキーを生み出しており、日本のウイスキー業界において重要な役割を担っています。
本坊酒造株式会社が製造しているジンは、主に「マルス津貫蒸溜所」で造られています。本坊酒造は焼酎やウイスキー造りで培った蒸留技術を活かし、個性豊かなクラフトジンを手掛けています。
本坊酒造のジンの主な特徴は以下の通りです。
* 蒸留所の特性を活かしたジン造り:
* マルス津貫蒸溜所での製造: 鹿児島県南さつま市にあるマルス津貫蒸溜所は、創業の地であり、温暖な気候と盆地特有の寒暖差が特徴です。この環境が、ジンの風味にも影響を与えていると考えられます。
* 焼酎造りの技術の応用: 長年培ってきた焼酎造りの技術(原料の選定、発酵、蒸留など)が、ジンの製造にも応用されています。特に、様々なボタニカルの香りを引き出す蒸留技術は、焼酎造りでの経験が活かされていると言えるでしょう。
* 鹿児島らしさを追求したボタニカル:
* 鹿児島県産のボタニカルの活用: 本坊酒造のジンは、ジュニパーベリーを核としつつも、鹿児島県産のユニークなボタニカルを積極的に使用している点が大きな特徴です。これにより、鹿児島ならではの地域性を表現したジンを造り出しています。
* 代表的なボタニカルの例:
* 金柑(きんかん): 鹿児島県は金柑の生産量が多く、その爽やかな香りと甘酸っぱさがジンに独特のアクセントを与えます。
* 日向夏(ひゅうがなつ): 柑橘系の華やかな香りが特徴です。
* 緑茶(知覧茶など): 鹿児島県は有数のお茶の産地であり、お茶の持つ渋みや香ばしさがジンの風味に深みを与えます。
* 山椒(さんしょう): ピリッとした刺激と清涼感が特徴で、アクセントとして使われることがあります。
* 桜島小みかん: 桜島で栽培される世界最小の柑橘で、そのフレッシュな香りが活かされています。
* その他、シナモン、コリアンダーシード、アンジェリカ、リコリスなど、伝統的なジンのボタニカルもバランス良く組み合わせています。
* 多様な製品ラインナップ:
* 具体的な商品名としては「和美人(わびじん)」や「薩摩ジン」などがあります。
* これらのジンは、それぞれ使用するボタニカルの種類や配合を変えることで、香りや味わいの特徴に違いを出しています。例えば、「和美人」は鹿児島県産ボタニカルを主体とした繊細で華やかな香りが特徴である一方、「薩摩ジン」はより力強く、焼酎のルーツを感じさせるような風味を持つことがあります。
* 柑橘系の爽やかさ、ハーブの清涼感、スパイスの奥行きなど、様々な要素が複雑に絡み合い、和食にも合うような繊細な風味を持つものも多いです。
* クラフトジンとしてのこだわり:
* 小ロットでの生産により、一つ一つのバッチにこだわりを持って製造されています。
* ボタニカルの選定から蒸留方法、ブレンドに至るまで、職人の技と経験が活かされています。
これらの特徴により、本坊酒造のジンは、日本のクラフトジン市場において独自の地位を確立しており、国内外から高い評価を得ています。
蒸留所名 | 本坊酒造株式会社 |
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小正醸造株式会社は、1883年(明治16年)創業の鹿児島県日置市に本社を置く老舗の酒造会社です。焼酎造りを基盤とし、日本初の樽熟成焼酎「メローコヅル」を生み出すなど、革新的な挑戦を続けてきました。近年ではウイスキーやジンといった洋酒の製造にも力を入れ、多角的な展開を見せています。
小正醸造株式会社の全体的な特徴
* 長い歴史と革新性: 140年以上の歴史を持ちながらも、伝統に安住せず、常に新しい酒造りや製品開発に挑戦しています。特に「メローコヅル」は、焼酎の新しい可能性を切り開いた先駆けとして知られています。
* 焼酎造りへのこだわり: 鹿児島県内の契約農家から仕入れた新鮮なサツマイモ(黄金千貫、パープルスイートロードなど)や国産米を原料とし、霧島山系の湧き水など良質な水を使用しています。伝統的なかめ壺仕込みや木桶蒸留、そして横型の蒸留器など、多様な製法を駆使して個性豊かな焼酎を造り分けています。
* ウイスキー製造への参入: 2017年にはウイスキーの製造を開始し、2020年には子会社として嘉之助蒸溜所を設立しました。焼酎造りで培った樽熟成のノウハウをウイスキーに応用し、独自の風味を追求しています。
* 地域との共生: 鹿児島という土地の恵み(原料、水、気候など)を活かした酒造りを行い、地域に根差した企業活動を展開しています。
* 多様な製品ラインナップ: 本格焼酎(芋焼酎「さつま小鶴」「蔵の師魂」、米焼酎「メローコヅル」など)、ウイスキー、ジンなど、幅広い酒類を提供しています。
小正醸造の蒸留所の特徴
小正醸造は、主に日置蒸溜蔵(本社工場内)と嘉之助蒸溜所の2つの蒸留拠点を有しています。
* 日置蒸溜蔵(本社工場)
* 歴史と多様な蒸留器: 小正醸造の主要な焼酎製造拠点であり、長年の焼酎造りの歴史を持つ蒸留所です。焼酎用の木桶蒸留器、ステンレス製横型蒸留器、ストレート型銅製ポットスチルなど、様々なタイプの蒸留器を保有しています。
* ウイスキー・ジンの製造: 2020年からはウイスキー製造も本格化させ、主にグレーンウイスキーやジンが製造されています。ウイスキー製造では、減圧蒸留も実施されています。
* 特徴的な蒸留器: 特に九州では珍しい横型の蒸留器を持つことが挙げられます。
* 仕込み水: 熊野神社・権現様の井戸水を使用しています。
* ビジターセンター: 見学も可能(要予約、平日のみ)で、焼酎造りの工程を見学できます。
* 嘉之助蒸溜所(鹿児島県日置市)
* ウイスキー専門蒸留所: 2017年にウイスキー製造を目的として建設され、2021年に独立した子会社となりました。鹿児島県の海に面した美しい立地にあります。
* 3基のポットスチル: 初留釜と形状の異なる2基の再留釜、合計3基のポットスチル(銅製)を所有しているのが最大の特徴です。これにより、様々な酒質の原酒を造り分けることが可能となり、複雑で多様なウイスキーを生み出すことができます。この組み合わせは、アイルランドの蒸留所でよく見られるスタイルに類似しています。
* 熟成環境: 吹上浜からの潮風が届く温暖な気候の中で熟成が行われ、独自のメローな味わいを育んでいます。
* リチャー樽の活用: 日本初の樽熟成焼酎「メローコヅル」で培った樽熟成の技術を活かし、リチャー樽(樽の内側を再度焦がす)を駆使するなど、様々な樽で熟成を行っています。
* ビジターセンター: 蒸留所の見学に加え、テイスティングバーやショップも併設されており、ウイスキー造りを体験できる場を提供しています。
* サステナビリティへの取り組み: 水の循環や蒸気の回収によるエネルギー効率の向上、麦芽粕の畜産飼料への利用など、環境に配慮したサステナブルな取り組みも行っています。
小正醸造が作っているジンの特徴
小正醸造のジンは「KOMASA GIN(コマサジン)」というブランドで展開されており、焼酎造りで培った蒸留技術と、鹿児島の豊かな自然が育むユニークなボタニカルを組み合わせたクラフトジンが特徴です。
* 焼酎をベースにしたジン: 米焼酎や麦焼酎をベーススピリッツとして使用しているのが特徴です。これにより、ジンの風味にやわらかさや独特のコクが加わると言われています。
* 鹿児島県産ボタニカルの活用: ジュニパーベリーを核としつつ、鹿児島ならではの地域性豊かなボタニカルを積極的に採用しています。
* 桜島小みかん: 鹿児島を象徴する小さな柑橘で、そのフレッシュで甘酸っぱい香りが特徴です。
* ほうじ茶: 鹿児島は有数のお茶の産地であり、香ばしいほうじ茶の香りがジンの風味に奥深さと和のテイストをもたらします。
* 苺: 鹿児島県産の苺を使用し、フルーティーで甘やかな香りのジンも製造されています。
* 素材の味を最大限に引き出す製法: 多くのクラフトジンが多数のボタニカルを使用する中で、KOMASA GINはメインとなるボタニカルに焦点を当て、その素材本来の香りと味わいを最大限に引き出すことにこだわっています。例えば、苺のジンでは、イチゴを単独蒸留し、ジュニパーベリーやハーブ類は別に蒸留して後でブレンドするなど、各ボタニカルの風味を尊重した製法が取られています。
* 繊細なブレンド技術: 熟練の職人たちが五感を駆使し、メインボタニカルの香りと味を最大限に引き立てるよう、他のボタニカルの配合を調整しています。
* 飲みやすさと多様な楽しみ方: 柑橘系の爽やかさや、ほうじ茶の香ばしさなど、親しみやすい香味が特徴で、ジントニックはもちろん、ロックやソーダ割りなど様々な飲み方で楽しめます。
このように、小正醸造のジンは、老舗の酒造会社としての技術と経験、そして鹿児島の地域性を融合させた、他に類を見ない個性的なクラフトジンとして注目を集めています。
蒸留所名 | 小正酒造株式会社 |
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濱田酒造株式会社は、1866年(慶応2年)に創業した鹿児島県いちき串木野市に本社を置く、歴史と革新を兼ね備えた総合酒類メーカーです。
濱田酒造株式会社の全体的な特徴
* 伝統と革新の融合: 創業150年以上の歴史の中で培われた焼酎造りの伝統を守りつつも、最新技術を積極的に導入し、常に新しい酒造りに挑戦しています。
* 「だいやめ~DAIYAME~」の世界的評価: ライチのような華やかな香りが特徴の本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」は、世界的な酒類品評会で数々の賞を受賞し、海外市場でも注目されています。これにより、本格焼酎の新たな魅力を世界に発信しています。
* 複数の酒造拠点の展開:
* 伝兵衛蔵(でんべえぐら): 創業の地であり、明治・大正時代の製法を守り、甕仕込み、木桶蒸留、甕貯蔵といった昔ながらの手造りにこだわった焼酎を製造しています。濱田酒造の原点ともいえる場所です。
* 傳藏院蔵(でんぞういんぐら): 本社工場に併設された次世代の焼酎蔵で、伝統製法と最新鋭の設備を融合させ、高品質な焼酎を安定して量産しています。ジンの製造もここで行われています。
* 薩摩金山蔵(さつまきんざんぐら): 江戸時代に栄えた串木野金山の坑洞跡を利用した珍しい焼酎蔵です。坑道内は一年を通して温度と湿度が一定に保たれており、焼酎の貯蔵・熟成に最適な環境です。近年はウイスキー製造も本格化させています。
* 多様な製品ラインナップ: 本格焼酎(芋、麦、米など)、清酒、梅酒、そして近年ではクラフトジンやウイスキーと、幅広い種類の酒類を製造・販売しています。
* 地域貢献と観光: 各蔵には見学施設が設けられており、焼酎文化の体験や発信拠点としての役割も担っています。
濱田酒造の蒸留所の特徴
濱田酒造は、主に傳藏院蔵と薩摩金山蔵で蒸留を行っていますが、ジンの製造は主に傳藏院蔵で行われています。
* 傳藏院蔵(でんぞういんぐら)
* 最先端と伝統の融合: 焼酎製造の主要拠点であり、最新の温度管理システムや自動化された設備が導入されている一方で、ベテラン杜氏の経験と知識が活かされています。
* 多様な蒸留器: 焼酎製造のために、単式蒸留器(常圧、減圧)、さらには木桶仕込み用の間接加熱式単式蒸留器など、複数の蒸留器を有しています。これらの蒸留器を、目指す酒質やボタニカルの種類に合わせて使い分けています。
* 超軟水の使用: 地下1,000mから汲み上げる、硬度1.7という超軟水「薩摩の奇蹟」を仕込み水として使用しています。この水が、まろやかで優しい酒質を生み出す基盤となっています。
* 多機能性: 焼酎だけでなく、クラフトジン「Japanese CRAFT GIN 樹々(JUJU)」や、一部のウイスキーの蒸留もここで行われています。
濱田酒造が作っているジンの特徴
濱田酒造が製造しているクラフトジンは「Japanese CRAFT GIN 樹々(JUJU)」というブランドが代表的です。その特徴は以下の通りです。
* 本格米焼酎ベース: ベーススピリッツに、独自の「香り酵母仕込み」製法を採用した本格米焼酎を使用しています。これにより、ジンの風味にやさしい上品な香りとまろやかな飲み口、そして豊かな味わいが加わります。
* 国産ボタニカルの厳選: ジュニパーベリーを核としつつ、日本らしさを表現するために、国産のボタニカルを厳選して使用しています。
* 国産柚子: メインとなるボタニカルで、爽やかな香りとフレッシュな柑橘感が特徴です。
* ハーブ類: カモミール、オレンジピール、コリアンダーなど、厳選されたハーブ類が柚子の香りを引き立て、複雑な風味を構成しています。
* 繊細な香味の抽出: ボタニカルの香味抽出工程において、仕込み方法、温度、期間などに細心の注意を払い、それぞれのボタニカルの持ち味を最大限に引き出す工夫がされています。
* 飲みやすさと多様な楽しみ方: 麹と香り酵母が生み出した米焼酎の優しい香りとボタニカルの風味が組み合わさることで、爽快かつ飲みごたえのある仕上がりになっています。ジントニックはもちろん、ソーダ割りなど、様々な飲み方で楽しめます。特に、柚子の香りが引き立つソーダ割りが推奨されています。
* 製品バリエーション: 「樹々」シリーズとして、柚子をメインにしたものの他に、プラムスピリッツをベースにした「樹々 PLUM BLOSSOM」など、異なる個性のジンも展開しています。特に「樹々 PLUM BLOSSOM」は、自社の本格麦焼酎で仕込んだ梅酒を蒸留したプラムスピリッツをベースにしており、梅や桃を感じさせる甘酸っぱい香りが特徴です。
このように、濱田酒造のジンは、老舗焼酎メーカーならではの技術と、国産原料へのこだわりが詰まった、非常に個性豊かなクラフトジンと言えます。
蒸留所名 | 濱田酒造株式会社 |
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西酒造株式会社は、1845年(弘化2年)創業の鹿児島県日置市に本社を置く、約180年の歴史を持つ老舗の酒造メーカーです。本格焼酎「宝山」シリーズで広く知られていますが、近年は日本酒、ウイスキー、ワイン、そしてジンと、多岐にわたる酒類製造に挑戦し、世界に通用する品質を目指しています。
西酒造株式会社の全体的な特徴
* 「農業から始まる酒造り」の理念: 西酒造は、原料の栽培から酒造りまで一貫して関わることを重視しています。自社農園でサツマイモや米を栽培するなど、「良い原料あっての良いお酒」という思想を大切にしています。
* 発酵技術へのこだわり: 目に見えない酵母や麹菌の力を最大限に引き出すため、長年の経験と研究に基づいた高度な発酵技術を持っています。-80℃で100種類以上の酵母を保管し、製品ごとに最適な酵母を選定しています。
* 多角的な酒類製造: 焼酎の「宝山」や「天使の誘惑」に加え、日本酒「天賦」、ウイスキー「御岳」、ワイン、そしてジンなど、幅広いジャンルのお酒を製造しています。それぞれのカテゴリーで最高品質を目指し、国内外の専門家との交流も積極的に行っています。
* 挑戦と革新: 伝統的な焼酎造りの技術を礎としながらも、新たな設備や製法を導入し、常に新しい酒質や製品を追求する挑戦的な姿勢を持っています。
* 地域貢献とサステナビリティ: 地域に根ざした企業として、雇用の創出や観光振興に貢献しています。また、焼酎粕の飼料化など、環境に配慮した取り組みも行っています。
西酒造の蒸留所の特徴
西酒造は、主に以下の蒸留所で酒類を製造しています。ジンの製造は、本社工場内の設備や、ウイスキー蒸留所である御岳蒸留所の設備も活用して行われていると考えられます。
* 本社工場(鹿児島県日置市)
* 焼酎製造の主要拠点: 長年にわたり培われた焼酎製造の技術とノウハウが凝縮されています。
* 多様な蒸留器: 13基もの多様な大きさや形の蒸留器(単式蒸留器など)を保有しており、中には木製の蒸留器も存在します。これにより、目指す酒質に応じて最適な蒸留器を選び、多様な本格焼酎を造り分けています。
* 仕込み水: 鹿児島県日置市吹上町・高峰山系の伏流水「HOUMEI」を仕込み水として使用しています。
* 御岳蒸留所(鹿児島県鹿児島市下福元町)
* ウイスキー製造が主目的: 2019年に新設されたウイスキー専門の蒸留所です。
* 理想的な立地: 標高約400mの広大な丘陵地に位置し、錦江湾に浮かぶ桜島(御岳)を望む絶好のロケーションです。年間を通して冷涼で、ウイスキーの熟成に適した気候です。
* 豊富な天然軟水: 長い年月をかけて濾過され磨かれた透明感のある天然の軟水が豊富に湧き上がります(硬度45-50mg/L)。
* 特徴的な蒸留器: 初留釜と再留釜の両方が、ラインアームの角度を上向きに設計されており、重たい香味成分を落とし、フルーティーでクリアな香味成分だけを取り出すことを目指しています。これにより、芳醇なフルーツの香りとバランスの取れたクリアな飲み口のウイスキーが生まれます。
* ジンの製造にも関与: ウイスキー製造の知見と設備を活かし、一部のジンの製造にも関わっている可能性があります。
西酒造が作っているジンの特徴
西酒造は「ORIGIN」ブランドで複数のクラフトジンを展開しており、それぞれにユニークなコンセプトと特徴があります。代表的なジンとしては「尽~tsukusu~」や「FLOWER GIN」「WHITE GIN」「LEMON GIN」などがあります。
「Japanese CRAFT GIN 尽~tsukusu~」の主な特徴
* 麹から造ったスピリッツがベース: 和のクラフトジンとして、170年余りの歴史で培った麹の発酵・蒸留技術を活かし、麹から造った焼酎(スピリッツ)をベースにしています。これにより、ジンの風味に深みとやさしさが加わります。
* 多彩なボタニカル: ジュニパーベリーをメインに、柚子、かぼす、すだち、シークワーサー、マイヤーレモン、ミント、シナモン、カシアなど、合計24種類ものボタニカルを絶妙なバランスで配合しています。
* 和の柑橘とハーブの調和: 豊富な柑橘系のボタニカルによる爽やかな香りと、ハーブやスパイスの複雑な香りが調和し、繊細でありながらも奥深い和のテイストを醸し出しています。
* 「ジントニックに最高のジン」を目指す: そのまま飲んでも、カクテルベースとしても美味しいとされていますが、特にジントニックにした際にボタニカルの個性が「尽きるまで」引き出されることを目指して設計されています。
「ORIGIN」シリーズのその他のジンの特徴
* FLOWER GIN: ラベンダー、カモミール、マリーゴールド、ローズレッドなどの花々をはじめ、合計50種類ものボタニカルを使用。花の香りがふわっと広がる、新感覚のジンです。清涼感あるハーブ、スパイス、フルーツの酸味、海藻の旨味が融合した複雑な香味が特徴です。
* WHITE GIN: ホワイトチョコレート由来のカカオやアーモンドミルクの甘やかな香りに、ジュニパーベリーや柑橘、シナモン、甘草の香りが続きます。ほどよい甘みとベーススピリッツの爽やかさが調和した、優雅でとろけるような甘美な味わいが特徴です。アルコール度数は18度と比較的低めです。
* LEMON GIN: 厳選したレモンの皮のみを贅沢に使用し、柑橘のフレッシュな香りを極限まで引き出したスピリッツです。甘さを加えず、シンプルながらも力強く広がるレモンのアロマが特徴です。
西酒造のジンは、焼酎造りの深い知見と、多彩なボタニカル、そして新しい挑戦への意欲が融合した、個性豊かで高品質なクラフトジンと言えるでしょう。
蒸留所名 | 西酒造株式会社 |
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有限会社大山甚七商店の全体的な特徴
有限会社大山甚七商店は、1890年(明治23年)創業の鹿児島県指宿市に位置する、130年以上の歴史を持つ老舗の酒造メーカーです。「手造り」にこだわり、昔ながらの製法を守りながらも、時代の変化に対応した酒造りを行っています。
* 創業からの歴史と伝統: 明治時代から続く長い歴史を持ち、本格焼酎の伝統的な製法を大切に継承しています。
* 手造りへのこだわり: 特に麹造りにおいては、機械化が進む現代においても、一部で手造り麹や甕仕込みといった手間暇のかかる伝統製法を継承し、職人の技と心が込められた焼酎造りを行っています。これにより、複雑で深みのある味わいを生み出しています。
* 良質な水の使用: 薩摩富士として知られる開聞岳の麓に位置し、その恵みである清らかな開聞岳の伏流水を仕込み水として使用しています。この軟水が、大山甚七商店の酒のまろやかさと上品な口当たりを支えています。
* 代表銘柄「問わず語らず名も無き焼酎」: 銘柄名を伏せることで、味そのものに集中してほしいという想いが込められた本格芋焼酎で、その品質の高さとユニークなコンセプトから高い人気を誇ります。
* 挑戦と多様化: 焼酎造りを基盤としつつも、時代のニーズや海外市場を意識し、近年はクラフトジンや日本酒といった新しいジャンルの酒造りにも積極的に挑戦しています。
大山甚七商店の蒸留所の特徴
大山甚七商店の蒸留所は、焼酎製造で培われた技術と設備を基盤とし、ジンの製造にも応用しています。
* 焼酎製造設備を応用したジン製造: 本格焼酎の製造に使用される単式蒸留器(ポットスチル)が、ジンの蒸留にも活用されています。単式蒸留器は、一度の蒸留で香味成分を凝縮させるため、ボタニカルの個性を活かした風味豊かなジン造りに適しています。
* 伝統的な製法と現代技術の融合: 焼酎製造においては、伝統的な木樽蒸留器や、現代的なステンレス製蒸留器の両方を保有している場合があります。ジンの製造においても、それぞれの設備特性を活かし、最適な蒸留方法を選択していると考えられます。
* 開聞岳の伏流水を使用: 焼酎造りと同じく、仕込み水には開聞岳の清らかな伏流水が用いられます。この水は、ジンのベーススピリッツやボタニカルの香りをクリアに引き立て、まろやかな口当たりに貢献しています。
* 小規模生産による丁寧な造り: 大手メーカーとは異なり、比較的小規模な生産体制で、職人が細やかな手作業で製造工程を管理し、品質の高いジンを少量ずつ丁寧に造り上げています。
大山甚七商店が作っているジンの特徴
大山甚七商店が製造しているクラフトジンは「JIN7(ジンセブン)」が代表的です。その特徴は以下の通りです。
* 本格芋焼酎ベースのユニークさ: 「JIN7」の最大の特徴は、自社の本格芋焼酎をベーススピリッツとして使用している点です。これにより、一般的なジンとは異なり、芋焼酎由来のほんのりとした甘み、まろやかさ、そして複雑なコクが加わり、非常に奥深く個性的な味わいを生み出しています。
* 鹿児島県産ボタニカルの厳選: ジュニパーベリーを核としつつ、鹿児島の豊かな自然が育む特産品を厳選してボタニカルとして使用しています。
* 金柑(きんかん): 鹿児島県は金柑の主要産地であり、その爽やかな香りとほのかな甘酸っぱさがジンの風味に華やかさと奥行きを与えます。
* 緑茶(知覧茶など): 鹿児島有数のお茶の産地である特性を活かし、お茶特有の香ばしさ、渋み、そして和の風味がジンに繊細なニュアンスをもたらします。
* 柚子(ゆず): 清々しい香りが特徴の和柑橘で、ジンの香りに爽やかさと奥行きを加えます。
* その他、レモングラス、コリアンダーシード、シナモン、アンジェリカなど、ジンに不可欠な伝統的なボタニカルもバランス良く配合されています。
* 和と洋の調和: 芋焼酎のベースと、和のボタニカル、そして伝統的なジンのボタニカルが織りなす香りのハーモニーが特徴です。繊細でありながらも、和食にも合うような、複雑で奥深い味わいを追求しています。
* 丁寧な香味抽出とブレンド: 各ボタニカルの特性に合わせて、浸漬時間や蒸留方法を調整し、それぞれの香りを最大限に引き出す工夫がされています。最終的なブレンドも、職人の経験と感性によって慎重に行われています。
* 飲み方: ストレートやロックでじっくりと香りと味わいの変化を楽しむのはもちろん、トニックウォーターで割るジントニックでも、ボタニカルと芋焼酎の個性が際立ちます。
大山甚七商店の「JIN7」は、焼酎蔵の技術と鹿児島の地域性が融合した、他に類を見ない独創的なクラフトジンとして、国内外のジン愛好家から高く評価されています。
蒸留所名 | 有限会社大山甚七商店 |
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株式会社多良川の特徴
株式会社多良川は、沖縄県宮古島市に本社を置く、1948年(昭和23年)創業の泡盛メーカーです。宮古島の豊かな自然と伝統を活かし、泡盛の製造を核としながらも、多角的な酒造りに挑戦しています。
* 宮古島の自然を活かした泡盛造り: 多良川は、宮古島の地下約100メートルに広がる帯水層から汲み上げた硬水を仕込み水に使用しています。この硬水が、多良川の泡盛に独特の力強さと深みを与えていると言われています。また、沖縄の温暖な気候は、泡盛の熟成を促進し、まろやかで芳醇な風味を育みます。
* 「うとぅいむち(おもてなし)」の精神: 多良川では、泡盛造りを通じてお客様に感動と喜びを提供することを大切にしています。品質へのこだわりはもちろん、泡盛文化の発信にも力を入れています。
* 多様な泡盛製品: 古酒「琉球王朝」や、まろやかな「多良川」など、様々なタイプの泡盛を製造しています。甕仕込みや樽貯蔵など、伝統的な製法と新しい試みを組み合わせた泡盛造りを行っています。
* 革新への挑戦: 泡盛製造で培った技術と知見を活かし、近年はクラフトジンやラムなどの洋酒製造にも積極的に取り組んでいます。これは、泡盛業界全体の活性化や、宮古島の酒造りの可能性を広げるための挑戦でもあります。
* 地域貢献と観光: 工場見学を受け入れているほか、直売店やレストランを併設し、泡盛文化の魅力を発信しています。
株式会社多良川の蒸留所の特徴
多良川の蒸留所は、泡盛の蒸留設備を基盤とし、クラフトジンやラムの製造にも対応しています。
* 泡盛の単式蒸留器: 泡盛は、米麹のみを原料とする単式蒸留器で蒸留されます。この単式蒸留器が、多良川のジンの蒸留にも活用されています。単式蒸留は、原料の風味をしっかりと残しつつ、ボタニカルの香りを繊細に抽出するのに適しています。
* 硬水の使用: 宮古島の硬水を仕込み水として使用しており、これが蒸留されるスピリッツの酒質にも影響を与えていると考えられます。硬水は、ミネラル分が豊富で、酒に骨格を与えると言われています。
* 小規模生産と手作業: 大手蒸留所のような大規模生産ではなく、職人が一つ一つの工程に目を配り、手作業で丁寧に製造を行っています。これにより、高品質で個性的な酒を少量ずつ生み出しています。
* 温暖な気候下での熟成: 沖縄の温暖な気候は、熟成を促進する特性があります。これは、泡盛の古酒造りに活かされるだけでなく、ジンを構成するベーススピリッツの熟成や、ラムの熟成にも影響を与えている可能性があります。
株式会社多良川のジンの特徴
「宮古島GIN」
株式会社多良川が製造しているクラフトジンは「宮古島GIN」が代表的です。泡盛蔵ならではのこだわりと、宮古島の豊かな素材を活かしたジン造りが特徴です。
* 泡盛をベーススピリッツに使用: 多良川のジンは、自社製の泡盛をベーススピリッツとして使用している点が大きな特徴です。これにより、一般的なジンとは異なる、泡盛由来の米の甘みや香ばしさ、そして独特のまろやかさが加わり、唯一無二の風味を生み出しています。
* 宮古島産ボタニカルの活用: ジュニパーベリーを核としつつ、宮古島の自然が育んだ豊かなボタニカルを積極的に採用しています。
* 宮古島産シークヮーサー: 宮古島を代表する柑橘で、爽やかな香りと酸味がジンの風味に瑞々しさを与えます。
* 宮古島産ハーブ類(月桃、レモングラスなど): 宮古島に自生するハーブを使用することで、その土地ならではの個性を表現し、複雑で奥深い香りをジンにもたらします。
* その他、シナモン、コリアンダーシードなど、ジンに不可欠な伝統的なボタニカルもバランス良く配合されています。
* 和とトロピカルの融合: 泡盛ベースと、宮古島の柑橘・ハーブが織りなす香りのハーモニーが特徴です。日本の和の要素と、沖縄のトロピカルな雰囲気が融合した、独特の味わいを追求しています。
* 硬水がもたらす酒質: 宮古島の硬水を仕込み水として使用することで、ジンの全体的な骨格がしっかりとし、味わいに深みと複雑さが生まれていると考えられます。
多良川の「宮古島GIN」は、泡盛蔵の技術と宮古島の恵みが融合した、非常に個性豊かでトロピカルな香りが楽しめるクラフトジンとして注目を集めています。
蒸留所名 | 株式会社多良川 |
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株式会社Alembicは、石川県金沢市にあるクラフトジン蒸留所を運営する企業です。
株式会社Alembicの主な特徴
* 食に寄り添うジン造りへのこだわり: 「食に寄り添い、食を引き立てるジン」をコンセプトに掲げ、食事と一緒に楽しめるジンを目指しています。
* 伝統と地域の尊重: 金沢の400年以上の発酵文化、豊かな自然、伝統的な文化を尊重し、地元の風土を蒸留酒で表現することを目指しています。将来的には石川県産の木材を使用したオリジナル樽の開発も視野に入れています。
* 高品質と国際的な評価: 創業から間もないながらも、世界の主要な酒類品評会(IWSC、SFWSCなど)で最高金賞や金賞を多数受賞しており、その品質は世界的に高く評価されています。
* 素材へのこだわり: 霊峰白山系の伏流水を使用し、日本固有種の香木(クロモジ)や日本産の減農薬柑橘類(レモン、オレンジ)など、厳選された素材を使用しています。
* アルチザン精神: 社名にもなっている「Alembic(アレンビック)」は古き良き時代の蒸留器を意味し、「アルチザン(職人)である誇り」を胸に、こだわり抜いた蒸留酒造りを行っています。
Alembic大野蒸留所の特徴
* 立地: 金沢港に近く、400年以上の歴史を持つ醤油や味噌の醸造所が軒を連ねる金沢市大野町に位置しています。発酵の町ならではの環境を活かしています。
* 水: 霊峰白山から流れ出る上質なミネラル分を含んだ伏流水を仕込み水として使用しています。
* 規模: 比較的小規模な蒸留所であり、コンパクトな製造スペースで一つ一つの工程を丁寧に手作業で行っています。
* 設備: 中国製のハイブリッドスチルを使用しており、ボタニカルの香味を浸漬によって引き出す方法を採用しています。
* 歴史: 2019年に設立され、2022年8月より製造を開始した、比較的新しい蒸留所です。
ジンの特徴
Alembicのジンは、主に以下の特徴を持っています。
* 食中酒としての親和性: 華やかな演出よりも、食中に飲んで飲み飽きない、軽やかで親しみやすい味わいを重視しています。「シンプルにうまい」ジンを目指しています。
* 柑橘系の爽やかさ: 代表的なジンである「Alembic Gin HACHIBAN」は、ジュニパーベリーを通常よりも多く使用し、グレープフルーツを思わせるフレッシュな柑橘系の香味が特徴です。
* 厳選されたボタニカル: ジュニパーベリー、コリアンダーシード、カカオニブ、レモンピール、オレンジピール、クロモジ(白山麓産)、アンジェリカルート、カシアなど、厳選された8種類のボタニカルを使用しています。
* 「群青ストレングス」の展開: 定番のHACHIBANのレシピを、英国海軍が起源とされるアルコール度数57%の「ネイビーストレングス・ジン」としてボトリングした「群青ストレングス」も製造しており、より強い香味を楽しめます。
* 樽熟成シリーズ: 樽熟成のジンも商品ラインナップに加えており、マデイラワイン樽などを使用した製品もリリースしています。
これらの特徴から、株式会社Alembicは、金沢の豊かな風土と職人技を活かし、食体験を高める高品質なクラフトジンを世界に発信している企業と言えます。
蒸留所名 | Alembic大野蒸留所 |
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株式会社アサオカローズは、主にローズウォーターやノンアルコールジンを製造・販売している会社です。その特徴、蒸留所の特徴、そしてノンアルコールジンの特徴は以下の通りです。
株式会社アサオカローズの特徴
* 無農薬栽培のバラ: 八ヶ岳山麓に自社管理する農園を持ち、そこで3種類のバラを完全無農薬・無化学肥料で栽培しています。虫対策にも木酢液を使わず、天敵の育つ環境を整えるなど、自然に近い方法でバラを育てています。
* 八ヶ岳の自然を活かす: 標高1000メートルの八ヶ岳山麓という昼夜の寒暖差が激しい気候と、農園のすぐ近くで湧き出る湧水を利用し、バラを育て、ローズウォーターを製造しています。八ヶ岳の土壌と気候、そして湧水が製品の品質を支えています。
* 伝統的な製法: ローズウォーター作りにおいては、数千年前のペルシア人が行っていたのと変わらない、効率とは無縁の伝統的な水蒸気蒸留法を用いています。香料や着色料、保存料などは一切使用せず、自然そのままの製品を提供しています。
* 手摘み収穫: バラの花弁は一つ一つ手摘みで収穫されています。
* 多様なバラの栽培: 「ゴル・ムハマディ」や「オーバーナイト・センセーション」といった品種に加え、英国王室から美智子妃殿下(現皇后)に贈られた「プリンセスミチコ」の栽培も手掛けています。
この会社の蒸留所の特徴 (BALA house)
* 八ヶ岳山麓に立地: 長野県富士見町にある「BALA house」と呼ばれる蒸留所は、八ヶ岳と南アルプスに囲まれた、美しい空気と水に恵まれた場所にあります。
* 湧水の使用: 農園で湧き出る天然の湧水を汲み、蒸留に使用しています。これにより、バラの成分を最大限に抽出し、雑味のないローズウォーターやノンアルコールジンを製造しています。
* 伝統的な水蒸気蒸留法: 伝統的な銅製のアランビック(芳香蒸留器)を使用し、水蒸気蒸留法で丁寧に芳香成分を抽出します。ゆっくりと時間をかけて蒸留することで、繊細で優しい香りの製品を作り出しています。
* 熟成期間: 蒸留されたローズウォーターは、香りが落ち着き、より良くなるように30日~3ヶ月ほど熟成させてから出荷されます。
* 手作業での工程: 蒸留からブレンド、ボトリング、ラベリングまで、すべての工程を手作業で行っており、年間生産本数が限られたクラフト感溢れる製品を生み出しています。
* 多様な蒸留: バラだけでなく、バラのない時期にはミントなどのハーブや野草も蒸留するなど、様々な植物の蒸留を行っています。
この会社の作るノンアルコールジンの特徴
* 日本初のノンアルコールジン: 八ヶ岳の農園で無農薬栽培されたバラと、ジュニパーベリー、ラベンダー、その他様々なボタニカル(植物原料)、そして八ヶ岳山麓の湧き水を原料に造られた日本初のノンアルコールジンです。
* 完全ノンアルコール・無添加: アルコール成分を全く含まず、無添加で保存料も一切使われていません。
* こだわりのボタニカル: バラ(「オーバーナイトセンセーション」と「ゴルムハマディ」の2種類をブレンドすることでエレガントかつ力強い香りを生み出しています)やジュニパーベリーに加え、種類によってはスターアニス、フェンネル、ニガヨモギ、ミント、セージ、ローズマリー、カルダモン、コリアンダーシードなど、様々なボタニカルが使用されています。
* 個別蒸留・ブレンド: 開発に4年の歳月を費やし研究を重ねた結果、それぞれのボタニカルに合わせた最適な温度で個別に蒸留した芳香蒸留水を、香りやテイストが調和するようにブレンドするという手法を採用しています。
* 湧水の使用: 蒸留には、数々の名水スポットがある八ヶ岳山麓の無垢な源流の湧き水(pH7~7.1の弱アルカリ性で、人間の体液に近いpH)を使用しています。
* クラフト製品: 蒸留、ブレンド、ボトリング、ラベリングなどすべての工程を手作業で行っているため、年間生産本数が限られており、一つ一つ丁寧に作られたクラフト製品となっています。
* 監修: ノンアルコールジン・ネマは、Cocktail Bar Nemanjaのオーナー北條智之氏の監修のもとで製造されています。
蒸留所名 | 株式会社アサオカローズ |
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株式会社仙醸の特徴
* 創業1870年の老舗酒蔵: 明治3年(1870年)創業という長い歴史を持つ酒蔵で、長野県伊那市に拠点を構えています。中央アルプスと南アルプスに囲まれた伊那谷という恵まれた自然環境の中で酒造りを行っています。
* 「仙醸」ブランド: 地元産の米と中央アルプスの伏流水を使用し、丹精込めて酒造りを行う代表銘柄「仙醸」で知られています。
* 豊かな自然環境と水へのこだわり: 酒造りに適した冷涼な気候と、良質な伏流水が豊富に湧き出る恵まれた自然環境が特徴です。特に、蔵の敷地内には「仙醸水」と呼ばれる井戸があり、仕込み水として利用されています。この清らかな水が、日本酒だけでなく、同社のすべての製品の品質を支えています。
* 多様な製品展開: 日本酒造りで培った技術を活かし、焼酎、リキュール、そしてクラフトジンなど、多岐にわたる酒類を製造しています。また、甘酒などの加工品も手掛けています。
* 米へのこだわり: 長野県産の酒米を中心に、地元の米を積極的に使用することで、地域に根ざした酒造りを行っています。
* 品質への追求: 伝統的な製法を守りつつ、最新の技術も積極的に取り入れながら、常に高品質な製品造りを目指しています。
この会社の蒸留所の特徴(伊那蒸留所)
* 伊那谷の自然を活かす立地: 長野県伊那市に位置し、中央アルプスと南アルプスからの豊かな伏流水、そして冷涼な気候といった伊那谷の恵みを最大限に活かした蒸留を行っています。
* 多角的な蒸留事業: ジンだけでなく、2021年には信州初のジャパニーズウイスキー蒸留所として本格稼働し、ウイスキーの製造も手掛けています。日本酒造りで培われた発酵技術と蒸留技術を融合させ、多様な蒸留酒造りに挑戦しています。
* 最新鋭の蒸留設備: スコットランド製のポットスチルやドイツ製の蒸留器など、最新鋭の蒸留設備を導入しており、それぞれの酒類に最適な蒸留を行うことで、多様なスピリッツの製造に対応しています。
* 地域との連携: 地元伊那谷で育まれた農産物をボタニカルとして活用するなど、地域に根ざした蒸留酒造りを目指し、地元の魅力を発信しています。
* 伝統と革新の融合: 長年培ってきた日本酒造りの伝統的な技術や知見を基盤としつつ、蒸留酒の世界においては新しい挑戦を積極的に行い、独自の製品を生み出しています。
この会社の作るジンの特徴(SENJO クラフトジン SAKURA)
* 信州伊那の桜を象徴するジン: 「SENJO クラフトジン SAKURA」は、信州伊那市高遠町の「高遠・小彼岸桜(タカトオコヒガンザクラ)」をキーボタニカルに用いたクラフトジンです。
* ベーススピリッツ: 日本酒造りで培った技術を活かし、国産米を原料とするスピリッツをベースに使用しています。これにより、ジンの口当たりがまろやかで、米由来の優しい甘みが感じられる特徴があります。
* キーボタニカル: ジュニパーベリーに加え、以下のボタニカルが特徴です。
* 高遠・小彼岸桜の葉: 高遠城址公園に咲く固有種の桜の葉を使用しており、これによって甘く華やかな桜餅のような香りがジンに付与されています。
* 桑の葉: 伊那市は古くから養蚕が盛んだった地域であり、地元の桑の葉を使用することで、より地域性を表現しています。
* リンゴ: 長野県を代表する果物であるリンゴも使用され、爽やかな香りと軽やかな酸味が加わります。
* 口当たり: 軟水である中央アルプスの伏流水を使用しているため、非常にクリアでスムースな口当たりが特徴です。
* 香りのバランス: 桜の華やかさ、リンゴの爽やかさ、そしてジュニパーベリーの香りが絶妙に調和し、複雑でありながらも飲みやすいバランスの取れた香りを生み出しています。
* 地元愛とこだわり: 原料米からボタニカル、そして水に至るまで、伊那谷の恵みを最大限に活かした、地域に根差したクラフトジンとして製造されています。
仙醸のクラフトジン「SENJO クラフトジン SAKURA」は、老舗酒蔵ならではの確かな技術と、信州伊那の豊かな自然が育んだ素材が融合した、個性豊かな逸品と言えるでしょう。
蒸留所名 | 株式会社仙醸 |
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森の京都蒸留所(MORINO KYOTO DISTILLERY)は、京都府福知山市に位置し、「健康と安らぎ」をコンセプトにクラフトジンを製造している蒸留所です。その特徴とジンの特徴は以下の通りです。
森の京都蒸留所の特徴
* 歴史ある酒蔵のリノベーション: 江戸時代(1860年)創業の酒蔵の趣を残しながら、和モダンにリノベーションされて蒸留所として生まれ変わりました。この歴史的な建造物を活用することで、伝統と革新を融合した酒造りを行っています。
* 「森の京都」の自然環境: 京都府の「森の京都」地域、特に福知山市は、日本の原風景が広がる農山村地域であり、豊かな山々の恵みと清流に磨かれた水が豊富です。蒸留所はこの自然環境に囲まれ、地元の素材を活かしたスピリッツ造りを行っています。丹波霧と呼ばれる朝霧が、農作物を潤し、特産品を育む気候も特徴です。
* 和漢植物と発酵技術の融合: 「健康と安らぎ」をコンセプトに、厳選した和漢植物と、継承された発酵技術(特に「京の発酵エキス」と呼ばれる独自の二段発酵技術)を組み合わせています。百年蔵の蔵付き乳酸菌を見出し、これを活用した発酵エキスは、今までにないフローラルな香りをジンにもたらしています。
* こだわりの蒸留器: ドイツの蒸留器メーカー最高峰であるアーノルドホルスタイン社に特注した銅製のポットスチルを使用しています。ランタン型の蒸留器は、銅の触媒効果を最大限に引き出すように設計されており、経験豊富な職人の手作業によって作られています。
* 水へのこだわり: 京都に磨かれた由良川水系の地下水を、竹林の竹を加工した竹炭で濾過することで、よりまろやかな水を使用しています。
* 研究と開発: 和漢ボタニカルだけでなく、世界中のハーブや地元の京素材を研究し、風味や個性を引き出すための試行錯誤を重ねています。
森の京都蒸留所が作るジンの特徴(京和漢 DRY GIN FOREST OF KYOTO など)
* 「健康と安らぎ」のコンセプト: 和漢植物と発酵ボタニカルを生かした、これまでにないクラフトジンで、「健康」と「安らぎ」がテーマとなっています。
* 和漢ボタニカルの活用: ジュニパーベリーを基調としつつ、山椒、由良蜜柑、宮津生姜、水尾柚子といった京都を代表する地元のボタニカルに加え、多種多様な和漢植物が使用されています。これにより、爽やかな柑橘の香りと、贅沢で奥行きのある和漢の香りが特徴です。
* 「京の発酵エキス」: 百年蔵の蔵付き乳酸菌と京都の酒造りで利用される酵母で「独自の二段発酵」をさせた京素材の発酵エキスをボタニカルとして使用しています。これにより、特有のフローラルな香りが生まれ、ジンの個性を際立たせています。
* 複雑性とバランス: 華やかな山椒の香りと瑞々しい柑橘の香りが漂い、「京の発酵エキス」の花の香りと高貴な和漢ボタニカルの香りが合わさり、複雑でありながらも調和の取れた味わいとなっています。
* 飲みやすさ: ストレートでもまろやかで飲みやすく、ジントニックやジンソーダなど、様々な飲み方で楽しむことができます。
* 広範なボタニカルの選択: 「KYO WAKAN DRY GIN」では、和漢植物に加え、西洋のハーブも取り入れることで、全50種類もの豊富なボタニカルを使用し、「まるでシトラスのような」豊潤で爽やかな香りを目指しています。これは、ジンの伝統的なレシピを研究しつつ、和漢と京都の文化を融合させた結果です。
森の京都蒸留所のジンは、京都の豊かな自然、古くからの酒蔵の歴史と発酵技術、そして和漢の知恵が融合した、非常にユニークで個性的なクラフトジンと言えるでしょう。
蒸留所名 | 森の京都蒸留所 |
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Son&Heir株式会社の特徴
* 北海道上川郡鷹栖町に本社を置く蒸留酒の製造販売会社: Son&Heir株式会社は、北海道旭川市に隣接する自然豊かな鷹栖町に拠点を置いています。2021年(令和3年)に設立された新しい会社で、主にクラフトジンの製造・販売を手掛けています。
* 「正統派のジン」へのこだわり: 世界中で様々なタイプのクラフトジンが生まれる中、Son&Heirが目指すのは「正統派のジン」です。特に、ジントニックにした際においしさが広がるロンドンドライジンの製法を継承したスタイルにこだわっています。
* 素材へのこだわり:
* ベーススピリッツ: 日本では珍しい小麦ベースの本場イギリス産原酒を使用しています。これにより、アルコール本来の品質にこだわり、やわらかく飲み心地の良いジンに仕上げています。
* 地元・鷹栖町産のボタニカル: 地元である鷹栖町産の農産物をボタニカルとして積極的に採用し、その地の風味をジンに吹き込んでいます。
* 「一発蒸留の美学」: 複数のボタニカルをそれぞれ個別に蒸留してブレンドするのではなく、全てのボタニカルを一度で蒸留するという「一発蒸留」の製法にこだわっています。これにより、ボタニカルの香りを全体で調和させ、よりクラシックなジンのスタイルを追求しています。
* 地域貢献への意欲: 地元の素材を活用することで、地域との連携を深め、鷹栖町から世界に向けてジンを発信することを目指しています。
この会社の蒸留所の特徴(鷹栖蒸溜所)
* 日本最北のクラフトジン蒸留所: 北海道上川郡鷹栖町に位置し、日本最北に当たるクラフトジン蒸留所として、2023年に開設されました。大雪山系を望む、豊かな自然に囲まれた農業の町にあります。
* 正統派ジンを追求する設備: ロンドンドライジンの製法を忠実に再現できるよう、蒸留器や設備にもこだわり、クラシックでありながらも高品質なジンを造るための環境を整えています。
* 水へのこだわり: 鷹栖町の清らかな水を使用していることが推測されます。良質な水はジンの味わいや口当たりに大きな影響を与えます。
* 少量生産・高品質: クラフトジンとしての小規模な生産体制をとり、一つ一つの製品に丁寧な手間をかけることで、品質の高いジンを生み出しています。
この会社が作るジンの特徴(JAPANESE CRAFT GIN “RETROGRADE”)
* 銘柄は「RETROGRADE(レトログレイド)」: Son&Heir株式会社の代表的なクラフトジンで、2024年5月に販売を開始しました。「さかのぼる」という意味の英語が商品名に込められており、「自分が本当に好きなものに立ち返ってほしい」という思いが込められています。
* ドライかつミスティな余韻: 「RETROGRADE」は、ドライでありながらも、どこか霧がかったような(ミスティな)ニュアンスを持つ余韻が特徴とされています。
* 厳選されたボタニカル: ジュニパーベリーを基調としつつ、以下のボタニカルが使用されています。
* 鷹栖町産のブルーベリー: 地元・鷹栖町を象徴するボタニカルとして、フレッシュな香りと酸味を加えています。
* ティムールペッパー(ネパール産): 柑橘系の爽やかさと共に、独特の刺激的な香りが特徴です。
* オークモス(マケドニア産): 森林を思わせるアロマや、土のような深みのある香りを加えます。
* その他、コリアンダー、カルダモン、アンジェリカ、シナモン、愛媛県岩城島産のレモンやオレンジピールなど、合計10種類のボタニカルを厳選してブレンドしています。
* 「一発蒸留」による香りの表現: それぞれのボタニカルを個別に蒸すのではなく、全てのボタニカルを一度で蒸留することで、香りを一体的に表現する「一発蒸留」の美学を追求しています。
* アルコール度数: 47%
* 飲みやすさと汎用性: アルコールの刺激を抑えた優しい舌ざわりを目指しており、口当たりが柔らかいジンに仕上がっています。ロンドンタイプのジンとして、ジントニックで特にそのおいしさが引き立つように設計されています。
蒸留所名 | 鷹栖蒸留所 / Son&Heir株式会社 |
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鷹正宗株式会社の特徴
* 創業天保年間(1830年~1844年)の老舗酒蔵: 江戸時代後期に創業した、150年以上の歴史を持つ非常に伝統ある酒蔵です。福岡県久留米市大善寺町に本社を構えています。
* 日本酒と焼酎が主力製品: 主に日本酒「鷹正宗」と本格焼酎(麦焼酎、芋焼酎など)の製造・販売を行っており、国内外の品評会で数々の金賞を受賞するなど、高い品質で知られています。
* 「自律・自学・自由」の理念: 「お客さんにいちばん近い酒造会社」を目指し、「おいしいね」の一言を聞くことを大切にしています。微生物の働きを最大限に活かすため、清掃や管理に細心の注意を払い、日々研鑽を積んでいます。
* 量り売りサービス: 「おいしい焼酎を、より安く、買いやすく提供したい」という思いから、焼酎の量り売りサービスも行っています。
* ISO認証の取得: ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO22000(食品安全マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)、FSSC22000(食品安全システム認証)など、複数の国際規格認証を取得しており、徹底した品質管理・衛生管理を行っています。
* 多様なブランド展開: 日本酒「筑水」シリーズや本格麦焼酎「筑紫の坊主」、麦焼酎「そげん」「こげん」など、多様な製品を展開しています。
この会社の蒸留所の特徴(叡醂(えいりん)酒造)
鷹正宗株式会社は、酒類製造の子会社として叡醂酒造株式会社を傘下に持ち、ジンやクラフトビールの製造も手掛けています。ジンの蒸留は主にこの叡醂酒造の施設で行われていると考えられます。
* 久留米市田主丸町に位置: 叡醂酒造は、福岡県久留米市田主丸町に拠点を置いています。この地域は豊かな自然に恵まれ、清らかな水が豊富です。
* 酒造りの技術を活かした蒸留: 日本酒や焼酎造りで培われた発酵・蒸留技術を応用し、ジンの製造を行っています。
* 耳納連山の伏流水を使用: ジンの製造には、耳納連山から湧き出る清らかな伏流水を使用しています。この良質な水が、ジンのクリアな味わいを支えています。
* 多様な蒸留酒の可能性: ジン以外にも、ラム酒など様々な蒸留酒の製造に挑戦していることが示唆されています。
この会社が作るジンの特徴
鷹正宗株式会社(叡醂酒造)は、複数のクラフトジンを製造しています。代表的なものをいくつか挙げます。
* 酒ジン オリジナル (SAKE GIN ORIGINAL):
* 清酒ベースのジン: 日本人に馴染み深い清酒をベースにしたスピリッツを使用している点が最大の特徴です。これにより、クラシカルなドライジンの親しみやすさに加え、日本酒由来のまろやかさやふくよかさが加わります。
* 香り: 若々しくふくよかな香りが特徴で、和柑橘や菩提樹の香りに、甘さを連想させる桜餅やりんごのコンポートのようなクリアな香りが加わると評されています。
* 味わい: アタックから豊かな甘味があり、中盤にはコクを感じ、余韻までその甘味とコクが優しく広がります。非常にまろやかな口当たりです。
* 食事との相性: 生ハムや肉料理との相性が良く、また和食、特に煮物や出汁を使った料理、海鮮スープなどにも合うと推奨されています。ソーダ割りで炭酸と合わせると旨味要素が引き立ち、お湯割りにしても美味しいという、多様な飲み方で楽しめる汎用性の高さも魅力です。
* アルコール度数: 47度。
* EIRIN CRAFT YUZUGIN:
* 国産ユズがメイン: 国産ユズをメインボタニカルに、ジュニパーベリーやその他のスパイスをブレンドしています。
* 甘さと重厚感: ユズの爽やかさだけでなく、甘さや重厚感が特徴のジンです。
* QUESTION (コーラジン):
* クラフトコーラに着想: クラフトコーラに着想を得て開発されたジンで、コーラナッツなど9種類のスパイスを配合しています。
* ユニークな風味: コーラの風味とジンの特徴が融合した、非常にユニークな味わいが楽しめます。
鷹正宗株式会社(叡醂酒造)のジンは、伝統的な酒造りの技術と、地元の素材やユニークな発想を組み合わせることで、多様で個性的なクラフトジンを生み出している点が特徴です。
この度は、重ねてご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げますとともに、正確な情報を提供できるよう、一層精進してまいります。
蒸留所名 | 叡醂酒造 / 鷹正宗株式会社 |
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壱岐の蔵酒造株式会社は、長崎県壱岐市に位置する、麦焼酎発祥の地を代表する酒蔵です。
改めて、壱岐の蔵酒造株式会社の特徴、同社の蒸留所の特徴、そして同社が製造するジンの特徴についてご説明します。
壱岐の蔵酒造株式会社の特徴
* 麦焼酎発祥の地の老舗蔵: 長崎県壱岐島は、麦焼酎発祥の地として世界的に認められています。壱岐の蔵酒造は、200〜300年の歴史を持つ6つの蔵元が地場産業の復興を目指し、1984年に協業組合として設立され、2010年に現在の社名に変更しました。500年もの伝統を持つ壱岐焼酎の製法を受け継いでいます。
* 「壱岐であること」へのこだわり: 焼酎造りの根幹にあるのは「壱岐であること」というテーマです。壱岐の風土、特に島の土台層である玄武岩層を長い年月をかけて磨かれたミネラル豊富な地下水(伏流水)を使用しています。
* 米麹と麦の伝統製法: 壱岐焼酎は、米麹1/3と大麦2/3を使用するという伝統的な製法が特徴で、この比率を守り、米麹の旨みと麦の香ばしさが調和した焼酎を造っています。
* 多様な貯蔵・熟成: タンク、甕(かめ)、そしてスペインから取り寄せたシェリー酒の古樽など、多様な容器で焼酎を貯蔵・熟成させており、琥珀色に色づいた樽熟成焼酎も人気です。
* 品質への追求と新技術の導入: 伝統的な常圧蒸留を守りながらも、減圧蒸留によるフルーティーな焼酎や、新しい機械の導入による効率化と品質向上にも積極的に取り組んでいます。
* 地域貢献とフードロス削減: ジンの製造においては、規格外となってしまう壱岐産の農産物をボタニカルとして活用するなど、フードロス削減や地域活性化にも貢献しています。
この会社の蒸留所の特徴
壱岐の蔵酒造は、広大な敷地内に焼酎やジンの製造を行う蒸留施設を保有しています。
* 壱岐島の恵まれた立地: 長崎県壱岐市芦辺町に位置し、壱岐島の豊かな自然、特に良質な地下水を仕込み水として利用しています。
* 焼酎製造で培った蒸留技術: 長年の麦焼酎製造で培われた発酵・蒸留の技術とノウハウが、ジンの製造にも活かされています。
* 多様な蒸留器: 2機ある4トン蒸留器のうち、1つは減圧、もう片方は常圧・減圧の兼用が可能であり、多様な酒質に対応できる設備を備えています。また、小型の蒸留器も保有しており、多品種少量生産にも対応できる柔軟性があります。
* 貯蔵設備: 巨大なタンクや、倉庫にズラリと並んだシェリー酒の樫樽など、大規模な貯蔵施設も特徴で、これらが製品の熟成に寄与しています。
* 蔵見学の受け入れ: 工場見学を積極的に受け入れており、焼酎やジンの製造過程や歴史を学ぶことができます。
この会社が作るジンの特徴(JAPANESE IKINOCRAFT GIN ORIGINAL、JAPANESE CRAFT GIN KAGURA など)
壱岐の蔵酒造は、壱岐焼酎をベースにした独特のクラフトジンを製造しています。
* 壱岐焼酎ベースのクラフトジン: 最大の特徴は、自社製の壱岐麦焼酎をベーススピリッツに使用している点です。これにより、焼酎由来のまろやかさや米麹の旨み、麦の香ばしさがジンの風味に深みを与えています。麦焼酎発祥の地の酒蔵ならではのジンです。
* 壱岐産ボタニカルの積極的な活用: ジュニパーベリーを基調としつつ、以下の壱岐産ボタニカルを積極的に使用しています。
* イチゴ、ユズ、ダイダイ、ハルカ: 壱岐産の果物をふんだんに使用することで、フルーティーで華やかな香りを表現しています。
* アスパラガス、木の芽: これら珍しいボタニカルを使用することで、独特のスパイシーさや口当たり、島の香りを加えています。
* ウニの殻(KAGURAの一部バージョンで活用): 非常にユニークなボタニカルとして、島の特産品であるウニの殻を使用し、海やミネラル感を表現することにも挑戦しています(期間限定品など)。
* 規格外農産物の活用: 規格外となってしまう壱岐産の農産物をメインに使用し、フードロス削減にも貢献している点が特筆されます。
* フードロス削減への取り組み: 規格外の農産物や、本来は廃棄されてしまう素材をボタニカルとして活用することで、「島と共に生きる」というメッセージを込めたジン造りを行っています。
* 多様なラインナップ: 「JAPANESE IKINOCRAFT GIN ORIGINAL」の他に、「JAPANESE CRAFT GIN KAGURA」など、季節限定品やユニークなボタニカルを試すなど、様々なタイプのクラフトジンを展開しています。
* 味わいの特徴: フルーティーで華やかなボタニカルの香りがありつつも、麦焼酎由来のドライな味わいが特徴です。
* 飲み方: ストレート、ロック、炭酸割りなど、様々な飲み方でその個性を楽しむことができます。和食との相性も良いとされています。
壱岐の蔵酒造のジンは、麦焼酎の伝統と、壱岐島の豊かな自然の恵み、そして新しい挑戦の精神が融合した、非常に個性豊かなクラフトジンと言えるでしょう。
蒸留所名 | 壱岐の蔵酒造株式会社 |
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